初恋の相手の夢をみた。

夢のなかの相手は夢だけあって無茶苦茶な性格になっていた。

いや兎に角、色々と何かが混ざって彼女ではなくなっていた。

姿形だけは昔の彼女。
中身は混沌とした醜悪な夢の塊。

街を歩きながらぽつぽつと話をして、微妙な空気のままただ無言で。

付き合おうと言う話になった。

彼女も同意を示した。

そして、彼女が突然泣き出した。

歩きながら、声を出して泣き出した。

そこで目が覚めた。

泣いていたのは私だった。





布団の中で丸くなり、声を殺して泣いた。

最近では感じたことの無い、強烈で純粋な衝動の塊が、再び溢れ口からこぼれ出すのを必死で堪えながら泣いた。


彼女を、自分の中でグシャグシャに汚した気がした。
自己嫌悪だった。


悲しいを通り越して苦しい。

夢のなかの自分が彼女に向けて放った数々の言葉が自分に帰ってきた。

辛い。

「本気で愛するのはお前が最初で最後だと決めてたから。」

当日、中学生。

昔の、生きることを知らない自分の言葉が辛かった。

愛なんて呼べるシロモノでは無いが、それでも、それだからこそ、当時の純粋な思いは今の自分を容易に切り裂くだけの鋭利さと質量を持っていた。



布団から顔を出して目元を拭ってみる。

涙なんかこれっぽっちも流れてやいなかった。



何だ、泣いてないんじゃん。



それが辛くて今度は哭いた。

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